きんつばは江戸時代から続く日本の伝統和菓子。四角いあんこの周りにパリッとした薄い皮をまとわせた上品なお菓子です。米粉で衣を作ることで、より軽くパリッとした食感に仕上がります。お抹茶やほうじ茶との相性は抜群。丁寧に一面ずつ焼く工程は手間がかかりますが、その分格別の美味しさです。
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| あん | |
| 粒あん | 400g |
| 粉寒天 | 2g |
| 水 | 50ml |
| 衣 | |
| 米粉(製菓用) | 30g |
| 薄力粉(つなぎ用) | 10g |
| 水 | 60ml |
| 塩 | ひとつまみ |
作り方
- 鍋に水50mlと粉寒天を入れ、沸騰させて溶かす。粒あんを加えて混ぜ、バットに流して冷蔵庫で1時間固める。
- 固まったあんを8等分の直方体に切る。
- 【衣】米粉・薄力粉・水60ml・塩を混ぜ、サラサラの衣を作る。
- フライパンに薄く油を塗り、中火で温める。
- あんの一面に衣をつけ、フライパンに置いて焼く。焼き色がついたら次の面へ。
- 6面すべてを順に焼いていく。全面にパリッとした薄皮ができたら完成。
料理研究家のポイント
きんつばの衣は「サラサラ」が正解。ドロドロだと衣が厚くなりすぎます。衣の粘度は「牛乳程度」をイメージしてください。焼く時は中火で、衣がうっすら白く焼けたら次の面に。焦がさないように注意。あんに寒天を加える理由は形を保つため。寒天なしだとフライパンの上であんが崩れます。慣れるまでは4面(上下左右)だけでもOK。
保存方法と日持ち
| 保存方法 | 日持ち目安 |
|---|---|
| 常温 | 2日(乾燥を防いでラップ) |
| 冷蔵 | 5日 |
| 冷凍 | 3週間。自然解凍またはレンジで軽く温め |
科学メモ — 寒天とゼラチンの違い
きんつばのあんに寒天を使う科学的理由があります。寒天は海藻由来の多糖類で、融点が約85℃と高いため常温では溶けません。一方ゼラチンの融点は約30℃で、手の温度で溶けてしまいます。フライパンで焼くきんつばでは、あんの内部温度が上がっても形を保つ必要があるため、高融点の寒天が最適なのです。また寒天は少量で固まる力が強く、あんの風味を損なわない点も優れています。
アレンジアイデア
- つぶあんの代わりに白あんで上品な白きんつばに
- さつまいもペースト+あんで芋きんつばに
- 抹茶あん(白あん+抹茶)で色鮮やかな抹茶きんつばに
- 栗の甘露煮を中央に入れて栗きんつばに
よくある質問
衣がフライパンにくっつきます
テフロン加工のフライパンを使い、薄く油を塗ってください。衣をつけたらすぐに焼くのではなく、フライパンが十分に温まってから置くこと。温度が低いとくっつきやすくなります。
あんが柔らかくて切れません
粉寒天の量が少ないか、加熱が足りない可能性があります。寒天は必ず沸騰させてしっかり溶かしてください。それでも柔らかい場合は冷蔵庫で2時間以上冷やしましょう。